前回(1):ラヴレンチー・ベリヤとM.Aスースロフ(1)
「妻を捨てない人が加点」という審査基準の話をしました。今回はその続き。自分でも認知が歪んでると思う話です。
「糟糠の妻」、ただしSSR級だった件
前回のあらすじ→「糟糠の妻を最後まで添い遂げた人が推せる」。
なのでラヴちゃん(ベリヤ)は推せる。(←ラムちゃんみたいに呼んでみた。)
……
待ってください!自分でも飛躍しているし思考が偏ってるのはわかります😂
俺の話を聞け!二分だけでもいい😂
* * *
ラヴちゃんの奥さんの名前はニーナ・ゲゲチコリ。
結婚は1922年でラヴちゃんがまだ出世する前に出会って駆け落ち結婚しているそうです。
(←どこまでラヴちゃんのプロパガンダかは不明)
ラヴちゃんが政治活動で牢屋にぶちこまれていたとき、同房者がボリシェヴィキのサーシャ・ゲゲチコリ。
そこへ差し入れに通っていたのが、サーシャの家で育った姪のニーナ。つまり二人の馴れ初めは牢屋の面会室です。
のちにラヴちゃんが正式に「姪御さんをください」とサーシャに申し込んだら「未成年だからダメ」と断られ、それで駆け落ちしたとか。
(←どこまでプロパガンダか以下省略…
それにしてもなんなんでしょう、この時代の政治家の「牢屋にぶちこまれてから箔が付く」みたいな感じ…。)
ニーナたんの基本スペック
- メンシェヴィキ系の名望家、エフゲニ・ゲゲチコリの姪(=人脈)
- 血筋は貴族の名門(ニーナ自身は親戚の家で育ったようなので、"真正お嬢様"とはちょっと違うのですが、家柄は本物)
- そして美貌でも知られた人
家柄・人脈・美貌。
ラヴちゃん、妻ガチャでSSRを引いてゲームスタート😂
(ベリヤの初期経歴には、反ボリシェヴィキのムサヴァト党(アゼルバイジャン)の諜報機関に勤めてた疑惑の時期があって、本人は「党の指令で潜入してました」と主張。「党リセマラ…?」って思ってる←軽)
しかもニーナのおじは二人。ボリシェヴィキのサーシャとメンシェヴィキのエフゲニ。
「モードを選んでね!ボリシェヴィキでもメンシェヴィキでも遊べるドン!」みたいな。「デバッグモードで開発者エリア発見!」みたいな。
ていうか「駆け落ち」って言うけど、相手は同房のツレの姪で、先方の保護者に求婚済み(断られた)。逃げた先も割れてるのよ。普通そういうの駆け落ちって言わんのよ…!
ベリヤのスピード出世は能力の高さもあるだろうけど、
妻の人脈と資本をトークン2倍で使い放題!(←語弊)これありますよねぇ。
糟糠の妻加点がやめられない
ベリヤの場合は「苦楽を共にした貧しい幼馴染と…」みたいな純愛物語とはちょっと違う。どこまでプロパガンダかわかんないしね。
しかも本人が「妻ひとすじの純愛の人」でないことは、前回書いたとおり。
じゃあ「糟糠妻萌え」審査脱落かというと。
しないんですよ。 これがね。
「政略的な結婚だったかもしれない」
「本人は外で好き放題していた」
ぜんぶわかった上で、それでも別れずにずっと暮らしてる。いいじゃないですかベリヤ夫妻…。
なぜ加点なのか自分でもわからない。理屈が通っていないのは百も承知です。思考の偏り、認知の歪み。自覚はあります。
でも、たとえばの話。
前回チラッと出したジューコフ(ソ連最強の軍人)。
華々しさでいえば「スターリンのNo.2ラヴちゃん」はジューコフとは比べ物にならないし、未来の元帥がノモンハンで日本軍と遭遇した話とか日本史とのクロスオーバーがめっちゃ面白いから、「ジューコフ推そう~」と思って調べてたことがあるんですけど。
彼は戦線で看護師さんと関係を持って、そのあともともとの妻をポイッとして離婚しています。
英雄色を好むって諺はあるけど…。
ジューコフのページをそっ閉じしました。私にジューコフは早すぎた😂
ところで、ニーナ・ゲゲチコリが単体で強い
訂正させてください。ニーナ・ゲゲチコリは単体でめちゃくちゃ推せます。私もニーナと結婚したい。ニーナしか勝たん。
「クレムリンで最も美しい妻の一人」と言われた人です。
美貌ゆえに言い寄る男も多かったそうですが、彼女は生涯ラヴちゃんに操を立てた。それどころか、ラヴちゃんが逮捕されたあと「夫に不利な証言をしろ」と迫られても拒否し、晩年のインタビューに至るまで、夫を擁護し続けたといいます。家宅軟禁されても、流刑地に送られても。
ニーナ「彼は、少なくとも家族には復讐をしなかった」とのこと(←これ、どこで読んだか忘れちゃったので出典不明です。すみません)。いや普通の人ってそもそもしねえのよ。復讐を😂
(もっともこの貞淑な妻像は、近年のベリヤ復権ムードの中で持ち上げられた面もあるようなので、どこまでが本当かは知らんけど(笑))
それでも夫を捨てなかった妻、というだけで、私はもう一本(妄想かもだけど)物語が読めてしまう。
たぶん私は「継続」に何かを見ている
なんでだろう、と真顔で考えてみたんですが。
たぶん私は、その"継続"のほうに、勝手に物語を読み込んでいるんだと思います。
どんなに非道でも、外でどれだけ好き勝手していても、「この一人とだけは切れなかった」という事実。そこにその人の一貫性というか、崩さなかった何か、を見たいのかもしれない。
実際にそこに愛があったかどうかは、もう本人たちにしかわからないのに。
「優等生がごみをポイ捨てしたら減点、不良が犬を拾ったら加点」。前回も言ったこの理不尽、今回もまったく直っていませんでした(笑)。
ところで「ラヴレンチー」って変わった名前ですよね。英語だと「ローレンス」とかにあたるらしいので、そんなに変化球ではないということですが。
つづきます。